猿田彦コーヒーとラブマーク

2015年明けましておめでとうございます。

 

昨年秋ごろから追いかけている「サードウエイブ・コーヒー」。

なぜ注目しているかというと、

今後の消費"サードウエイブ消費"(松本造語)が見えてくるからです。

 

年末に恵比寿にある猿田彦コーヒーに行ってきました。

ジョージアとのコラボでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

「一杯のコーヒーで幸せになれる」をはっきりと宣言されていて、スタッフの 女性はお客さまをお店の外まで出て送り出します。それがけして嫌味なく自然なのです。

コーヒーのお味ももちろん美味でした。香り、酸味が美しいという印象です。

 

こちらに限らず、サードウエイブ・コーヒー、いわゆるスペシャリティコーヒーは、スタバよりまだ高く1杯500円近いお店が多いです。

なぜ高くても支持されるのか?!

 

ホテルロビーのコーヒーが高いのは、ホテルのブランド、ラグジュアリーなインテリア等で説明がつきます。

けれども猿田彦コーヒーやそのほかのサードウエイブ・コーヒーでは、これまでのブランド論では 説明がしにくいのです。

 

そんな疑問を抱いているときに出会ったのが「ラブマーク」ということばでした。

ブランドの専門家、ケビン・ロバーツのことばです。

彼はブランドの専門家でありながら、いえ専門家だからこそ、従来のブランド政策が行き詰っているといいます。

そもそも私たちは、1日平均1500ものトレードマークに接し、スーパーに行けば3万5000ものトレードマークのなかを歩くのだそうです。

 

これでは、感情が刺激されないのです。

私自身、創業以来お伝えしていることですが、ヒトは理性よりも感情で買い物をします。

ケビン・ロバーツもこのように言っています。

「感情は行動を導き、理性は結論を導く」

つまり理性だけでは動くことが難しいのが人間だということ。

 

今必要なものは、ブランド以上に感情を刺激する「ラブマーク」!

お客さまが企業、お店、マークを愛してやまない"ラブマーク"。ポイントは「神秘性」「官能性」「親密さ」の3点なのだとか。

今年は、この"愛"と少し高く売るということをテーマとして参ります。