「手の味」の活動は、マーケティング的にどんな意味があるのか?!

松本です。

 

弊社Webサイトにはすでにリンクを貼っていますが、

昨年より「手の味」という活動を始めました。

 

簡単にコンセプトを説明しますと、

”ジェンダーフリー、大人も楽しめる食育”です。

加工化されすぎて、自然のなかの姿が想像できないものを食すことが多い現代人。

”手から手へ、そして私の手”

生産者の手、流通の方の手、そして私の手のなかで、さらなる化学変化する・・・。

私の手というところでは、

”ミルシルタス””ミルシルワタス”を大切にします。

見る知る足す、見る知る渡す、です。

目指すのは、クリエイティビティと愛にあふれる社会!

 

今日は、この「手の味」という活動が、

マーケティング、ブランディングにとってどういう意味があるのか、

お伝えします。

 

実のところ、ブランド論というのは、マーケティングのなかで現在それほど流行ってはいません。

どうしても、インターネットの潮流のなかでのマーケティングが話題の中心になってしまいます。SNS然り。マーケティング・オートメーション然り。

 

けれども、企業にとってブランドがとても重要であるという事実には

変わりはありません。

20代の人と話をしていて、「ブランド?興味ない」という声を

私も実際に聞きました。それは、ヴィトンやグッチといった、

ラグジュアリーブランドをイメージしてしまっているからだと思います

「興味ない」といった彼も、なぜかソニーが好きなのです。

音楽を聴くのは昔からソニーの商品で。

またプレイステーションにも愛着を持っているのです。

 

この”愛着”という不思議な感覚。これこそが、

ブランドのブランドたるゆえんです。

なぜ好きなのか、うまく説明できない、でも好き!

(ちなみに、うまく説明できない・・・これは隠れたインサイトです)

しっかりとインタビューや調査を繰り返せば、

ブランド・インサイトがどんなものなのか、

ある程度は明らかにできます。

 

一方、私がこのところ注目しているのが、

CSV(Creating Shared Value の略。共通価値の創造)

マイケル・ポーター教授が提唱しました。

技術革新だけでは、競争優位性は保てない。

今や、社会的課題の解決に取り組むことこそが、

競争優位だという考え方です。

 

生活者が、「この企業の売り上げが上がることで、世の中が良くなる!」

とイメージできることこそが、競争優位だということ。

これはCSRとは違うのです。

利益の一部で社会貢献活動をすることとは違うのです。

 

本業のなかで、社会的課題の解決に取り組むことが重要なポイントです。

ですので、食に関係されている様々な企業さん、商店さんに、私たちは参加を呼びかけます。

ただし、競争優位になるよう後押しさせていただきたいので、

先にご参加いただいた企業さんを大切にし、正面競合はお断りする考えです。

(パン屋さんなど、個人商店の方については地域を区切るのかを検討中です)

 

ブランドは、贅沢だから好きもあり、クールだから好きもあり・・・、

そして現在、社会を良くするために努力する姿が好き、も多いにあるということ。

「手の味」活動では、本気で社会を良くする企業さんとともに、弊社も、

愛と創造の輪を精一杯広げる決意です。

 

手の味ミーティング http://www.tenoaji.net/

ブログ http://tenoaji.wordpress.com/