ロハスはなぜ日本で定着しなかったのか?!

こんにちは。松本です。

 

ポートランド報告会のことをお伝えするのに、「ロハス」ということばが消えたと書きました。

 

2000年代初めによく使われたことばです。やはりアメリカ発でした。(LOHAS「lifestyles of health and sustainability」(健康と持続可能性の、またこれを重視する生活様式)の略)

 

もちろん、まったく消えてなくなったわけではありません。日本において、マーケティング的なブームの仕掛けには使われなくなった、という意味です。

企画書に書いたら、失笑されるというか(汗)

 

後半部分がとくに、日本では意識が低かったように感じます。凸版印刷のディレクターをしていた頃、主婦のインタビューと購買行動のかい離をよく見ました。プラスチック容器について、良くないと言いつつ、実際には価格優先で買うといった行動です。

 

健康という点は、高齢化もあって、様々な企画には欠かせないですよね。持続可能性社会=地球に優しく・・・というところが、どうも日本では理屈っぽくなっていたようです。

 

そもそも私たちは日常生活で、なかなか地球に想いを馳せることができません。

ポートランドで(シアトルでも)見たのは、ローカルラブ。「私たちの地元のビール、地元の野菜」を大事にする人々の姿です。それが直接、私たちの地元の水、土を汚したらこの野菜の味が落ちる、というリアルな感覚につながっているのを痛感しました。(地球というより、身近な土を感じる身体感覚)

 

また、日本ではハッピーアワーといえば、お客様が入らない時間の対応策で、でもやっぱり人は入らないのですが、ポートランドでもシアトルでもハッピーアワーが盛んで、皆本当にハッピーな笑顔で、早めのビールやワインを楽しんでいました。

 

朝早くからパワフルに働いて5時には仕事を離れる、そういったライフスタイルも、持続可能ということばにつながります。

 

もちろんアメリカのすべてが理想郷ではありません。ひとりひとりに悩みもあるでしょう。(州によって違いもあります)けれども5時から地元の野菜、地元のビールを仲間と楽しむ人々。この点はとてもうらやましく思いました。