心のスウィート・スポットに触れる~ハピネスマーケティングとクールマーケティング

 

松本朋子です。

私は、第1作目の著書『あっ買っちゃった。』

(フォレスト出版刊)のなかで

”カスタマー・ハピネス”ということばを使い、その後も

このことばにこだわってきました。

 

商売をしていて、お客様を幸福にするのは当たり前だろう、

と 思われる方もいらっしゃるかもしれません。

私たちが注意しなければいけないのは、

人間(お客様)の複雑さです。

これは、以前「顧客幸福シンポジウム」でも、

お話させていただいたのですが、

  

  ・優しくされて、満足させられることだけが幸福ではない。

   → なかなか手に入らないものへの執着。

     行列におとなしく並び苦労して買う等。

  ・飽きっぽい。新しもの好き。

 

このようにカスタマー・ハピネスとは、

一筋縄ではいかないものです。

私がよく話題にし、研究会も開催している

「インサイト(購買のツボ)」とは 、

”何が、今、お客さまの心の

スウィート・スポットに触れることなのか?”を、

探り当てるものです。 

 

そして、昨今気になっているのが、”クール”ということ。

(リアルの店舗、ネットショップ、どちらにも当てはまります)

 

クールとは、”いけてる!”、まさに今、旬だということ。

時代によってクールは変わるでしょう。

今、世界中でクールだと言われているのが、日本です。

良くも悪くも、日本人は謙遜が好きな国民です。

ですから、ピンとこない方も多いかもしれません。

 

カワイイと萌え。

美しいよりカワイイ。

アニミズムを語源としたアニメ。

ポケモンに代表される、自分の側近くにいて

守ってくれるお友達としてのキャラクター。

 

キャラクターを使う、というだけでなく、

たとえば、商品を小さくしてみる、

素朴な風合いにしてみる、

そういったことでも、あなたの売ろうとしているモノが

クールに変身したりします。

(デザイナーさんとご相談ください)

 

お客さまの心のスウィート・スポットに

触れることのなかに”クール”を意識することは

今後ますます重要ではないでしょうか。