こんにちは。松本です。
このところアイデア・イノベーションの話題が多くなっていますので、
インサイトとアイデアの関係をまとめておこうと思います。
(*以前に投稿しました「聞くこと、知ること、ジャンプすること」こちらも、同じテーマですので、良かったらお読みください)
「そもそも、インサイトがわかったようなわからんような・・・」とは
よく言われることです。
わかりにくければ、いったん購買心理と考えていただくと良いです。
「購買心理、教えて」と簡単に言われることも多いのですが、
そうそう単純ではありません。
まずカテゴリーによって違います。
カテゴリーとは<ミネラルウォーター>とか<洗濯用洗剤>とかです。
ミネラルウォーターなら、”この山の水なら美味しそう・・・”
洗濯用洗剤なら、”スプーン1杯で白くなるんだ・・・”
ということですね。
これをカテゴリー・インサイトと呼んでいます。
また、ヒトはブランドで購買をすることもあります。
洗濯洗剤では、
2つ迷って、どちらも”スプーン1杯で白くなる”と書いていたとして・・・
そのとき、なんとなくライオンが好きとか、なんとなく花王が好き、
だからこっちと買おうとなります。
これをブランド・インサイトと呼びます。
そこにさらに、男脳と女脳の引き金の違いや
トレンド的要素が複雑に絡みます。
カテゴリーによっては、いまだ発掘されていないインサイトがあり、
また時代の変遷による変化が著しい場合の、新たなインサイト発見の必要が出てくることもあります。
さてインサイトの話はこのあたりにして、
アイデア・イノベーションの話に移りましょう。
また洗剤を例にするのですが、
時代の流れの中で、人々が”スプーン1杯で白くなる”ことが
当たり前だと思うようになったとしましょう。(というインサイト発見)
そのとき、スプーン半分で白くなる商品を開発すること、これは技術開発です。
技術開発なしに新商品を開発するとしたら、アイデア・イノベーションです。
よく例としてあがるのが、P&Gの「h&s」です。(洗剤ではなくシャンプー・コンディショナー等)技術そのものは以前からあるもので、"ヘッドスパ"ということばが、ちょうど良い時期にすーっと人々の心に入り、手に取らせるものとなったのです。そして大ヒットしました。
生活者の購買心理、興味深いですね!!
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